皆さんがお家で毎日座っていらっしゃる「椅子」。どんな椅子ですか?
今週、松坂屋名古屋店の第3画廊には、
上質で風格ある「大人の椅子」が集まりました。
国展に出品されている新進作家からベテラン作家まで、10人の作家による「木の椅子展」。
「用の美」を意識して制作された椅子約30点を展観いたします。
それぞれの作家のこだわりをお楽しみ下さい。

↑谷進一郎「アームチェア」税込735,000円 拭漆仕上げ
高さ86㎝ 幅94㎝ 奥行き70㎝ 座面高35㎝/栓の木・樺(アーム)
木目が美しくやわらかい材質の栓の木。
背もたれは、人の体に合わせて丸く削られています。
アームを広くとることで、サイドテーブルの代わりにもなるんです。

「ソファだと腰がいたい・・木のどっしりしたものがほしい」という
お客様の声から制作された椅子だそうです。
先生の作品イメージは「おれの椅子」「親父の椅子」!だそうですよ。

丸山浩明先生は、伝統の木組みで、何十年と使える丈夫さ、
正しい姿勢で掛けられる腰にやさしい椅子作りをされています。
木のぬくもり、やさしいイメージが出るようなデザインを心がけていらっしゃいます。

↑「さざなみチェア」税込152,500円/ヤマザクラ・鉄染め・オイルフィニッシュ
座面には手仕事の味が滲みでた、さざなみのような削りが施されています。
座骨に合わせて座面を彫り込んであるので、背もたれが高くても、
前かがみになりにくい作りになっているんですよ
シンプルなデザインの中に、上品な美しさを感じられる椅子です。

↑松本行史「スクウェアベンチ」税込84,000円
幅100cm×奥行30cm×高さ41cm 胡桃、拭き漆仕上げ
板をくりぬいたコの字の椅子。
座面が約1㎝のゆるいカーブをつけて作られています。
カーブによって座り心地が全然違ってくるそうです。

↑松本行史「三足スツール」42,000円/幅30cm×奥行30cm×高さ41cm 胡桃、拭き漆仕上げ
松本先生は、胡桃を使って作品作りをされています。
お掃除の際など、女性ではなかなか動かせない木の椅子も
胡桃を使えば、見た印象より軽さを出せるからなのだそうです。

↑西川虎三「コトノネ・チェア」税込129,675円/45cm×47cm×80cm、座面高42cm/黒胡桃、和紙紐
藤を手で編み込んで作られた美しい座面。
女性の芯の強さとやわらかさを藤で表現されました。
とても繊細で手間のかかる作業ですが、出来るだけ綺麗に編むことを意識されているそうです。
座った感じがとてもいいです

↑「ガラシャ・チェア」97,755円/46cm×53cm×78cm、sh42cm/楢、茶染め籐
和紙を編み込んだ座面です。
”日本人が作った椅子”を意識して制作されました。
4つの角足、琴の音色をイメージした背もたれのデザイン。
日本から海外へと発信する思いも込められた和モダンなチェアーです。

毎日交代で先生方来場予定です。
みなさまのご来店を心よりお待ちしております。
〈出品作家〉 *五十音順・敬称略
片山浩二(長野)、谷進一郎(長野)、佃 眞吾(京都)、富井貴志(滋賀)、
西川虎三(三重)、藤井慎介(静岡)、古谷禎朗(京都)、牧野弘樹(静岡)、
松本行史(岡山)、丸山浩明(長野)
「木の椅子展」
2011年10/19(水)~10/25(火)午前10時〜午後7時30分 *最終日は午後4時閉場
松坂屋名古屋店 南館6階美術画廊 TEL052-264-3383(美術画廊)
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