
10/31からの第1画廊は驚くほど繊細なやきもの
今展が2回目となる杉浦康益先生の「陶の博物誌」です。
杉浦康益先生は「陶の石」や「陶の岩」、「陶の木立」シリーズなど
本物の石や岩と見紛うような精緻な作品、
すなわち自然のエネルギーをとことん追求された作品で知られています。
シリーズ集大成となる今回の「陶の博物誌」シリーズでは、
主に植物をモチーフとして
驚くほど精密で繊細な作品が並びます
実物に劣らぬ生命力に満ちた作品の一部を
杉浦先生の言葉と共に
こちらのブログでもご紹介いたしましょう
↑「山桃」高さ24×20×19㎝ 税込472,500円
「我が家では山桃のジャムを作るのが恒例だ。
山桃特有の風味と甘酸っぱさが美味しい。
しかし、ここ2年、放射能が心配で止めている。」
↑「秋明菊」高さ14×39×39㎝ 税込577,500千円
「夏の残暑の中、蕾を懸命に膨らませ、
涼しくなる初秋に花を開かせる。
↑「朽ちかけたヒマワリの種」高さ15×62×52㎝ 税込1,575,000円
「ヒマワリの種は私の代表作の1つとなっているが、
何度造っても、そのエネルギーとボリューム感に圧倒される。」
実はこのヒマワリの種、一粒ずつ取り出せます
まさに超絶技巧
種や実が取り出せる作品は他にもこんなものがあります。
↑「団栗」高さ11×17×12㎝ 税込157,500円
この季節にぴったりの団栗(どんぐり)。
中を取り出すとこんな感じ

続いてはこちらの蓮の実。
↑「蓮の実」高さ10×16×12㎝ 税込157,500円
「これらの実が庭にあらわれるといつも、秋だなぁーと感じる。
この他に栗、柿、あけびと続く。
食欲の秋である。」
取り出された実を眺めているとあまりにもリアルで、
一粒一粒の全てがやきものだということを忘れてしまいそうです
植物の他にはこんな可愛い作品も
↑「巻貝とカメレオン」高さ10×21×12㎝ 税込189,000円
「私は爬虫類は得意ではないが、カメレオンはモチーフとしてはすごくおもしろい。
仕事場の棚に置いてある貝と組み合わせて造ってみた。」
カラフルなカメレオンが白い巻き貝に映えます。
カメレオンの表情もなんとも言えない愛らしさですね。
この他にも息を呑むような美しい作品が沢山ございます。
全く新しい「やきもの」の形をぜひお楽しみ下さいませ。
皆様のご来店をお待ちしております
(K)
「第2回 陶の博物誌 SUGIURA YASUYOSHI EXHIBITION」
2012年10/31(水)〜11/6(火) 午前10時〜午後7時30分 *最終日は午後4時閉場
松坂屋名古屋店 南館6階美術画廊 TEL 052-264-3383(第1画廊直通)