「日本画-列-展」開催中@名古屋→上野
今週の松坂屋名古屋店第2画廊は「-日本画- 列展」。
「-日本画- 列展」とは…
連綿と続く描く行為、描く人々…。
描くことは「祈り」、「心の吐露」、「情報伝達」などさまざまなものを内包します。
過去、現在、未来へと描く人々の思いは作品として具現化され、
列をなしながら悠久の時を刻んでいきます。
その列に加わりながらも独自の表現を追い求め、
今を颯爽と駆け抜ける若手精鋭作家10名による『打ち明けの場』です。
瑞々しい感性に満ちた作品たち。
少しご紹介させていただきます。
↑山下 孝治「空ワタリ」6号円窓
「美しい」と感じた宮沢賢治のことばを
自身の感性で新たに表現されている山下孝治さん。
宮沢賢治の複数の物語が織り込まれた作品の中で、
風野又三郎が世界へと飛び立ちます。
↑松下 雅寿「春麗」10号
幻想的な中にもどこか懐かしさが漂う松下雅寿さんの作品。
澄んだ水色や緑色はもちろん、「金色」の上品さ、美しさを改めて感じさせられます。
↑石谷 雅詩「生」6号
石谷雅詩さんが描かれたのは
しわしわに柔らかくなり、朽ちていくかぼちゃ。
「生」きた時間の経過が
優しく、切なく表現されています。
↑川又 聡「使い」10号
川又聡さんが墨彩で描く動物たちはどこか神秘的。
三日月が光る夜空の中を舞うフクロウの躍動感は
迫力がありますね。
↑藤城正晴「流転」10号
こちらも墨のみで描かれた藤城正晴さんの作品。
緻密な描写はぜひ直接ご覧になっていただきたい!
まるで中央の蝶たちが、暗闇の中から浮かび上がってくるようです。
↑平林貴宏3点全て「Potalaka」
独自の世界観が見る者を惹きつけて離さない
平林貴宏さんの作品たち。
海外のアートフェアでも活躍されている作家さんです。
↑並木秀俊「南国の空」10号
並木秀俊さんは木の板に直接描いたり、
日本画にとらわれない発想が魅力の作家さん☆
こちらの「南国の空」もユニークな視点で描かれた空が新鮮です。
●出品作家一覧(五十音順、敬称略)
石谷雅詩 大久保智睦 川又聡 熊谷曜志 永井健志
並木秀俊 平林貴宏 藤城正晴 松下雅寿 山下孝
<巡回展のお知らせ>
「-日本画- 列展」は5/15(水)~21日(火)に
松坂屋上野店 南館5階 美術画廊に巡回いたします。
「-日本画- 列展」
●名古屋展
2013年4/24(水)~4/30(火) 午前10時~午後7時30分 *最終日は午後4時30分閉場
松坂屋名古屋店 南館6階美術画廊 TEL 052-564-3383(第1画廊直通)
●東京展
2013年5/15(水)~5/21(火) 午前10時~午後7時30分 *最終日は午後5時閉場
松坂屋上野店 南館5階美術画廊 TEL03-3832-1111(代)