宮廻正明展始まりました@大阪心斎橋
宮廻正明展がはじまりました。
個展技法の「裏彩色」を独自に蘇らせ、
和紙の表からはもちろん裏からも筆を加えることで、
繊細で味わい深い画面を醸成されています。
↑「Eternal Moment」130.3×162.1cm(100号F)
↑「協奏曲」8号F
緑と青の色目が際立っています。
10艘並んでいる舟もなにか意味ありげです。
↑「螺遊」180×360cm 六曲半双屏風
駆け抜ける馬の迫力が伝わってきます。
↑「夢中夢(希)」10号F
草原のなかの羊たち。
↑「Whispering」100×80.3cm
収穫の情景。
空の表現のマチエールが印象に残ります。
↑「Fleeting World」72.7×90.9cm
釣竿の先にある浮きに尋ねかけているような静寂と
水面の波紋から、爽やかな風が感じられます。
↑「Temperament」72.7×90.9cm
サバンナの俯瞰風景。取材地はモロッコだそうです。
↑「三拍子(恵)」4号F
小さな作品です。
フライフィッシングをする人物が川のなかで
ラインを何度も前後に振る動作が伝わってきます。
↑「朝容」6号F
↑
つぶらな瞳がこちらを見つめています。
羽毛が盛り上がっているので、まだ幼いふくろうでしょうか。
宮廻正明(みやさこまさあき)先生は、1951年島根県生まれ。
1975年東京藝術大学美術学部デザイン科入学。
大藪雅孝先生に師事され、先輩には有元利夫先生がいらっしゃたそうです。
大学院では美術研究科保存修復技術日本画を専攻。
修了後は研究室助手として平山郁夫先生に師事されました。
平山郁夫先生が理想としてきた
日本美術の国際化を唯一継承できる日本画家と称されています。
ロシア、ハンガリー、ポルトガル、
本年5月~6月にはイタリアのフィレンツェにある
ピッティ宮殿で個展を開催されました。
現在は日本美術院評議員 同人、
東京藝術大学大学院美術研究科教授、
東京藝術大学社会連携センター長ほか要職を務めておられます。
「宮廻正明展」
2014年7/30(水)~8/5(火) 午前10時〜午後8時まで *最終日は午後5時まで
大丸心斎橋店 南館8階美術画廊 TEL06-6271-1231(代表)